ビットコイン市場に異変、停滞相場で進む4年サイクル崩壊と長期成長シナリオ
暗号資産運用企業Bitwise(ビットワイズ)のマット・ホーガン最高投資責任者は、CNBCのYouTube番組で、ビットコイン(BTC)は従来の4年サイクルを終え、新たな成長段階に入ったとの見解を示しました。
これまでの半減期を起点とした急騰と急落の繰り返しとは異なり、今後は10年単位での持続的な上昇が期待される局面に移行していると説明しています。
その背景には、2024年1月に米国で承認されたビットコイン現物ETFの影響があると指摘しています。
ETFの登場により、機関投資家が参入しやすい環境が整い、市場構造そのものが変化。さらに、2025年以降は米国の規制環境が明確化したことで、機関投資家の資金流入が一段と進んでいると分析しているようです。
オンチェーン化と機関投資家が生む新たな市場構造
ホーガン氏は、ビットコインの長期成長に加え、ステーブルコインの成長やトークン化の進展にも注目しています。
これらは従来の4年サイクルを生み出してきた需給要因を上回る影響力を持ち、市場全体を押し上げる役割を果たしていると述べています。
その結果、2026年に向けて仮想通貨市場はさらに改善していくとの見方を示しました。
一方、暗号資産運用会社ReserveOneのセバスチャン・ビー最高投資責任者は、4年サイクルの理論的な弱まりを認めつつも、市場心理の影響は依然として大きいと指摘しています。
投資家の行動は必ずしも合理的ではなく、過去の成功体験に基づく売買が繰り返されているため、サイクルの完全な消失を断定するのは難しいと対立する見解を示しています。
また、米国の証券決済機関Depository Trust Corporationが約99兆ドル規模の資産をオンチェーン化する計画を発表した点にも触れ、実体経済と結びついた新たな動きが市場に影響を与えていると説明しています。
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BTCボラティリティ低下の背景2つの投資時間軸
ビットコインの長期的成長が語られたYoutube番組では、現在のボラティリティ低下についても議論されました。
個人投資家は価格上昇局面で買い、下落局面で売却する傾向が強い一方、機関投資家は長期方針に基づき、資産配分の一部として継続的にビットコインを保有しています。
この投資姿勢の違いが価格変動を抑制しており、直近1年ではビットコインのボラティリティが主要ハイテク株を下回る水準にあります。
現在のビットコイン市場は、迅速に動く個人投資家と、意思決定に時間を要する機関投資家という二つの時間軸によって形成されています。
ハーバード大学などの大口投資家が買いを進める一方で、短期的な値動きを意識した個人投資家が売却する構図が、市場の安定につながっています。
依然としてBTC保有者の多くは個人投資家ですが、資金の重心は着実に機関投資家へ移行しており、ビットコイン市場は新たな成熟段階に入っているとの見方が広がっています。

