イーサリアム30%下落は押し目買いのチャンス?Bitmineが170億円相当のETH追加購入
ビットコイン(BTC)が10万ドルを割り込む急落を見せる中、イーサリアム(ETH)も2025年8月のピーク価格4,839ドルから30%以上下落しており、現在は1ETH=3,350ドル前後で推移しています。
また、日足チャートでは200日移動平均線を明確に下回る展開が続いており、さらに主要サポートラインを突破して下落が続いています。

一方で、この下落局面を”押し目買いのチャンス”と捉える動きも市場で注目を集めています。
ブロックチェーン分析プラットフォーム「Lookonchain」の最新データによると、ナスダック上場企業のBitmine(ビットマイン)が新たに27,316ETH(約170億円相当) を追加購入したことが確認されました。
今回の買い増しにより、同社のイーサリアム保有総量は約334万ETH(約2兆円規模)に達しており、これはイーサリアムの総供給量の約2.8%に相当します。
企業としては世界最大級の保有規模となっており、長期的な成長を見据えた強気姿勢がうかがえます。
Bitmineが進めるイーサリアムの押し目買い戦略
Bitmineは、将来的にイーサリアム(ETH)の総供給量の5%取得を目標としており、今後も積極的な追加購入を続ける方針を示しています。
底が見えない下落相場が続く中でも、同社は長期的なイーサリアム保有スタンスを崩していません。
Bitmineを率いるトム・リー氏は、「米中間の貿易協議の進展やマクロ経済の安定化が、イーサリアムおよび仮想通貨市場全体にとってポジティブな要素になる」との見解を示しており、現在の短期的な下落局面こそ“押し目買いの好機”であると強調しました。
実際、今回のイーサリアム追加購入は、相場調整のタイミングを狙った戦略的な押し目買いとみられており、Bitmineがイーサリアムの将来的な成長を強く信じていることを示す動きとなっています。
個人投資家が取るべき戦略とは?
一方で、Bitmineのように潤沢な資金力を持つ企業とは異なり、個人投資家はさらなる急落シナリオにも備える必要があります。
十分な余剰資金がない状態での押し目買いは、含み損を拡大させるリスクが高く、長期的な資産形成に悪影響を及ぼしかねません。
そのため、個人投資ではBitmineのような「押し目買い戦略」をそのまま模倣するのではなく、リスクヘッジと資金管理を重視した独自の戦略が重要となります。
特に、下落が長期化する局面では、レバレッジを活用した短期的な空売り(ショート)を取り入れることで、相場の下落局面からも利益を狙うことが可能になります。
現在のような下落相場では、価格回復をただ待つだけでなく、「上げ相場」「下げ相場」どちらにも対応できる柔軟な戦略を持つことが、結果的に資産を守る鍵となるでしょう。
例えば、海外取引所のXM Trading(通称XM)では、ビットコインやイーサリアムをはじめとする主要な仮想通貨を最大レバレッジ500倍で取引できるため、短期トレードによるヘッジ戦略を手軽に実践できる環境が整っています。
こうしたツールを活用することで、一方向の買いだけに依存しないリスク分散型の投資戦略を立てることが可能になります。

