トランプの攻撃延期でBTC回復も失速、再び7万ドル割れる展開に
ビットコイン(BTC)は23日、一時67,000ドルまで下落したものの、わずか数時間で72,000ドル直前まで急速に回復しました。
この背景には、イラン情勢を巡るドナルド・トランプ大統領によるイラン攻撃延期の発表があります。
BREAKING PRESIDENT TRUMP: 🇺🇸🇮🇷 We had very good and productive conversations regarding a complete and total resolution of hostilities in the Middle East.
— Donald J Trump Posts TruthSocial (@TruthTrumpPost) March 23, 2026
Military strikes postponed for 5 days. pic.twitter.com/wiZh9F1H5p
トランプ大統領は、米国とイランの間で建設的な協議が進んでいることを理由に、エネルギー関連施設への軍事攻撃を5日間延期することを発表しました。
この発表を受け、市場では地政学リスクの一時的な後退が意識され、リスク資産への資金回帰が進行。株式市場とともにビットコインも反発し、短期的な上昇圧力が強まりました。
地政学リスクとビットコインの関係
今回のビットコインの一時的な回復は以下の要因が重なった結果と考えられます。
- 攻撃延期による地政学リスクの低下
- ショートポジションの清算による上昇加速
- 機関投資家による押し目買い需要の増加
現在のビットコイン市場は、マクロ経済や地政学リスクに敏感に反応するリスク資産としての性格が強まっています。
実際、今回のようにイラン情勢を巡る中東問題が緊迫化すると市場ではリスク回避の動きが強まり、株式や仮想通貨は売られる傾向があります。
一方で、緊張が緩和される局面では、投資家のリスク許容度が回復し、資金が再び流入する傾向があり、今回のBTC価格の回復のその一例とみられます。
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延期期限5日後、ビットコインは再び急落する?
今回のトランプ大統領の発表で注目すべきは、「5日間」という期限が示されている点です。この期間が終了した後に想定されるシナリオは以下の3つです。
5日後に攻撃が再開された場合、市場では再び地政学リスクが意識され、ビットコインを含むリスク資産は下落圧力を受ける可能性があります。
市場があらかじめ攻撃再開を想定している場合、実際に再開されても価格への影響は限定的となる可能性があります。
攻撃再開という事実が逆に不確実性の解消と捉えられ、いわゆる材料出尽くしとして買い戻しが入る展開も考えられます。
ただし、24日時点でビットコイン価格はすでに下落に転じている状況です。

この動きは単なる調整ではなく、市場が「5日後」を待たずに、攻撃再開リスクなどのシナリオを先回りして織り込み始めている動きといえます。
つまり、トランプ大統領の発表による上昇はわずか1日で消化され、現在は利確や戻り売りが優勢な局面に入っていることがチャートから読み取ることができます。
また、7万ドルは心理的な節目として強く意識される重要な攻防ラインです。この水準を明確に割り込むと、ロングポジションの強制清算が連鎖的に発生し、短期間で下落が加速する展開も想定されます。
実際、現在のビットコインは半減期サイクルの観点でも底打ちが確認されておらず、状況次第では4万ドル付近までの調整余地が示唆されています。

こうした重要な分岐点においては、ビットコインの価格推移や市場の反応を冷静に見極めながら、単なる短期的な値動きなのか、それともトレンド転換を伴う構造的な変化なのかを判断する視点が重要となるでしょう。
