リップル10%急騰、米政府閉鎖懸念の後退とETF期待が追い風に

政府閉鎖懸念の後退とETF期待を追い風に上昇するリップル(XRP)
takayuki
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2025年11月10日午後6時現在、リップル(XRP)は前日比で約10%上昇し、1XRP=2.49ドル前後で推移しています。

上昇の背景には、米上院で政府機関の閉鎖を回避する法案協議が進展する動きがあります。これにより投資家心理が改善し、株式や仮想通貨リップルなどリスク資産全般に資金が戻りつつあります。

また、「政府閉鎖回避の見通し」が高まったことで、市場に漂っていた不安感が和らぎ、短期的な買いが活発化しました。

さらに、米経済指標がやや弱含む中で金利上昇への警戒感が後退したことも、資金流入を後押しする要因となっています。

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ETF承認への期待がリップルを押し上げ

マクロ環境の安定に加え、リップル現物ETF(上場投資信託)への期待感がリップル価格の上昇を支える要因となっています。

報道によると、米資産運用会社のCanary Capital(カナリー・キャピタル)が申請中のリップル現物ETFについて、「リップルETFが承認されれば初月に数十億ドル規模の資金流入が見込まれる」と伝えられています。

ビットコイン現物ETFの成功を受け、投資家の間では「次に承認されるのはXRPではないか」との見方が広がりつつあり、制度的マネーの参入期待が強気ムードを後押ししています。

XRPテクニカル分析:底固めから反発、2.50ドル突破が焦点に

2025年11月10日のリップルのチャート
リップル(XRP/USD)の日足チャート

テクニカル面では、リップルは10月下旬に2.20ドル台まで下落したものの、その水準で強固なサポートを形成。この価格帯は過去にも反発が繰り返された重要な節目であり、短期的な底打ち感が意識されています。

その後、11月に入ってからは買い戻しが優勢となり、直近では2.40ドル台を回復。現在は心理的節目である2.50ドルのレジスタンス突破を試す展開にあります。

チャート上では、短期移動平均線(赤)が緩やかに上向き始め、中期線(青)との乖離が縮小。デッドクロスからの持ち直しが確認されつつあり、トレンド転換の初動サインとして注目されています。

一方、長期の200日移動平均線(黄)は依然として上向きを維持しており、長期的な上昇トレンドが崩れていない点はポジティブな材料です。

もし2.50ドル台を終値ベースで上抜けることができれば、次の上値目標は8月高値付近の2.80〜3.00ドルを目指す展開となるでしょう。

逆に、2.30ドルを明確に割り込むような動きがあれば、再び2.10ドル台までの調整リスクが高まります。

短期的な調整リスクも、リップルの将来性への期待は根強い

ただし、市場では「ETFや政府協議への期待が先行している」との指摘もあります。もしETF承認が遅れたり、米国経済が再び減速すれば、リップルは短期的な調整局面に入る可能性も無視できません。

テクニカル面でも、依然として50日・200日移動平均線を明確に上抜けたわけではなく、慎重な姿勢を崩さない投資家も多い状況です。過度な楽観は避けつつも、底堅い値動きを維持している点はポジティブな要素といえるでしょう。

それでも市場全体では、

  • 政府閉鎖懸念の後退
  • ETF承認への期待
  • リスク資産の回復基調

といった三つの好材料が重なった今の局面を、次の上昇フェーズの始まりと見る声が強まっています。

今後、米上院での正式合意やETF関連の具体的な進展が確認されれば、リップルは再び3ドル台を試す可能性が高まるとみられます。

短期的な値動きに注意しながらも、中長期的な成長ポテンシャルへの期待は依然として根強い状況です。

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