リップル、11月は上昇に期待?過去データが示す+33.2%成長の可能性
2025年10月16日23:00(JST)時点において、リップル(XRP)は1XRP=362.9円で取引されています。
ここ最近は全体的に上値の重い展開が続いており、「リップルはこのまま下落トレンド入りするのか?」という不安の声も少なくありません。

しかし、過去の値動きを振り返ると、リップルは10月に下落した後、11月に反発する傾向があることがわかっています。
実際、2017年以降のデータでは、11月に大きな上昇を見せた年がいくつもあり、投資家の間では「リップルは秋に強い」という見方も根強く存在します。
過去8年間のリップル価格推移と11月の傾向
以下は、過去8年間における10月と11月の成長率をまとめたものです。
| 年 | 10月成長率 | 11月成長率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2017年 | +1.49% | +25.28% | 仮想通貨バブル初動期 |
| 2018年 | -22.28% | -19.35% | 弱気相場入り |
| 2019年 | +15.06% | -23.36% | ビットコイン反発期に連動 |
| 2020年 | -0.88% | +177.04% | 大規模上昇(年末バブル) |
| 2021年 | +17.25% | -10.33% | 調整局面 |
| 2022年 | -2.88% | -12.07% | FTX破綻など市場混乱期 |
| 2023年 | -9.91% | +16.53% | 再び上昇トレンドの兆し |
| 2024年 | -7.40% | +15.13% | ETF期待・回復基調 |
このデータを見ると、11月がリップルにとってポジティブな月となるケースが多いことが確認できます。
- 平均:+33.2%
- 中央値:+15.8%
- 最大上昇:+177%(2020年)
※下落年の平均は−16%前後のため、上昇時のリターンが圧倒的に大きいのが特徴です。
データを見る限り、毎年必ず上昇するとは言えないものの、11月はリップルのパフォーマンスが最も強まりやすい月であることは間違いありません。
- 平均的な上昇シナリオ
:約483円(+33.2%) - 強気シナリオ
:約1,005円(+177%) - 穏やかな反発シナリオ
:417円(+15%)
過去データを踏まえると、2025年11月中にリップルが480円前後まで上昇する可能性は十分にあります。
特に、ETF承認期待や市場全体のリスクオンムードが強まれば、一時的に500円台回復も視野に入るでしょう。
一方で、必ずしも上昇シナリオが実現するとは限りません。マクロ経済の動向や金利、流動性(M2)などの要因次第では、再び調整局面に入る可能性も残されています。
リップル取引量低迷とETF期待が交錯
現在、リップル市場では次のような動きが見られます。
- 取引量の低迷
:直近では前週比30.4%減、約57億2000万ドル程度まで取引高が落ち込んでおり、市場の勢いが低下 - ETF承認への期待
:米証券取引委員会が10月にリップル現物ETFの承認を判断する見込みがあり、これを契機として機関投資家の参入や出来高回復の可能性あり
これらの要因が重なれば、11月の反発相場への転換点となる可能性も十分にあります。
特にETF承認への思惑が強まれば、資金流入が刺激となり短期的な価格上昇を後押しする展開も考えられます。
ただし、必ずしも上昇が確実というわけではありません。ETFや機関投資家の影響力が市場全体に波及することで、従来の季節的パターンが崩れるリスクもあります。
さらに、金利・流動性(M2)・為替動向といったマクロ経済要因に加え、リップル社の訴訟進展や提携ニュースなどファンダメンタル面での動きにも注意が必要です。
こうした要素が複合的に作用する中で、11月の相場は反発・続落どちらの可能性もあり得るといえるでしょう。
短期的なボラティリティに備えつつ、ファンダメンタル(提携・訴訟・規制動向)と市場心理の両面を注視する戦略が求められます。

