イーサリアムは本当に年末150万円を超えるのか?大物投資家が語る強気シナリオ
2025年10月18日午後10時(JST)時点のイーサリアム(ETH)は、1ETH=585,000円前後で推移しています。
現在のイーサリアムは9月後半から続いた下落局面の後、一時的な反発を見せたものの、10月10日に発生した「トランプショック」による急落で、テクニカル上の重要な節目である200日移動平均線を明確に割り込みました。
現在もその水準を回復できておらず、依然として下落リスクが残る不安定な状況です。

チャートから読み取れるテクニカル情報からは、イーサリアムがすでに強気トレンドから調整局面へ移行している可能性が示唆されます。
一方で、著名な投資家たちは依然として強気姿勢を崩しておらず、2025年末までにイーサリアムが1万ドル(約150万円)へ到達するとの見通しを維持しています。
短期的な調整は続くものの、長期的な上昇トレンドへの期待感は依然として市場に根強く残っている状況です。
イーサリアム年末1万ドル説
BitMEX(ビットメックス)の共同創設者アーサー・ヘイズ氏と、Fundstrat/Bitmineの会長トム・リー氏は、ポッドキャスト「Bankless」に出演し、イーサリアムが年末までに1万~1万2,000ドル(150万〜180万円)に到達する可能性が高いとの見解を語りました。
もし彼らの見通しが現実となれば、イーサリアムは今後2ヶ月で約2.5倍の上昇余地があります。
リー氏は「イーサリアムは2021年以来、4年間にわたって底固めを進め、ついにレンジを突破した。今は新たな価格発見フェーズに入っている」と語っています。
2021年に4878ドルの最高値を記録したETHは、その後の調整を経て、今年8月には一時4946ドルを付けて過去最高値を更新しました。直近の市場急落では4100ドル台まで下落したものの、過去1年間で依然50%超の上昇を維持しています。
ただし注意すべきは、こうした強気な予測を発信する彼ら自身が仮想通貨関連事業に深く関わっており、価格上昇によって莫大な利益を得る立場にあるという点です。
言い換えれば、発言にはポジショントーク的な側面があることを踏まえておく必要があります。
機関投資家によるイーサリアム大量購入が価格上昇を後押し
トム・リー氏が会長を務めるBitmine(ビットマイン)社は、イーサリアムの長期価値を強く信じる機関投資家の一つです。
同社は設立からわずか12週間で、イーサリアム総供給量の約2.25%を取得。米国株市場でも取引量ランキング第28位に急浮上しました。
リー氏は「2025年はイーサリアムの基盤的発展が最も進む年になる」と予測しており、機関マネーの継続的な流入がイーサリアム価格上昇を後押しすると指摘しています。
一方、ヘイズ氏は仮想通貨の成長を「ウォール街の金融構造を根本から変える流れ」と表現しており、ポッドキャスト内で「銀行は今後、ブロックチェーン技術を内包したテクノロジー企業へと進化する」と述べ、トークン化資産・ステーブルコイン・予測市場の発展が次の金融インフラを形成すると強調しています。
また、データ分析プラットフォームCoinGlassによると、イーサリアムの第4四半期平均リターンは約21.36%であることが確認できます(以下参照)。

この数値を現在価格に当てはめると年末価格は約5,000ドル程度ですが、リー氏とヘイズ氏は「過去サイクルを超える上昇トレンド」が起きているとし、1万ドル到達を「十分に現実的」と分析しています。
とはいえ、現在の相場環境では依然として下落トレンド再開のリスクも残されています。そのため、楽観的な見通しに偏らず、下落局面に備えた投資戦略を立てておくことが重要です。
例えば、XMの仮想通貨CFD取引を活用すれば、イーサリアムが下落した場合でもショートポジション(空売り)を通じて下落幅に応じた利益を狙うことが可能です。
上昇相場ではロングポジションで利益を伸ばし、下落相場ではショートでリスクヘッジすることで、相場の方向にかかわらず柔軟に立ち回ることができます。
イーサリアムの長期的な成長性を見据えつつ、次の調整局面に備えたトレード戦略を準備しておきましょう。

