ビットコインがV字回復、9万ドル台復帰|急騰シグナル点灯?
2025年12月3日、ビットコイン(BTC)は前日の急落幅をわずか1日で巻き戻し、再び9万ドル台に復帰しました。
このような「V字回復」は、市場心理が短期間で強気に傾く場面で見られやすく、実際にアルトコインにも買いが広がる展開となりました。
急落後の素早い反発により、市場には再び楽観ムードが漂い、年末にかけての高値更新を期待する声も強まっています。
ビットコインに強気相場の兆候を示唆する珍しいシグナル発生
V字回復と同じタイミングで、SNSでは「ビットコインに珍しいテクニカルシグナルが出た」と話題になりました。
きっかけは、テクニカルアナリストのGert van Lagen氏による以下の投稿です。
$BTC [1M] – Bollinger Band Width just dipped below 100 — flashing a rare green signal.
— Gert van Lagen (@GertvanLagen) December 2, 2025
Historically, every time this triggers, Bitcoin follows with a direct parabolic leg up.
No red signal flashed in the previous months… pic.twitter.com/PoAM9hgHfV
上のX投稿では、「ビットコインの月足ボリンジャーバンド幅(BBW)が、過去10年でも数えるほどしかないレベルまで低下した」ことを指摘しています。
ボリンジャーバンド幅とは「価格の振れ幅=ボラティリティを測る指標」のこと。これが極端に低くなると、市場が静まり返った状態になります。
一般的に、金融市場では「ボラティリティが極端に低下した後は、大きな値動きが生まれやすい」という特徴があり、今回のBBWの低下はビットコインの次期強気相場の兆候として受け止められるものです。
一方で、今回のシグナルは過去のサンプル数が少なく、さらに、ビットコイン信者の上昇期待バイアスが含まれているとの指摘もあり、過度な期待は禁物です。
ビットコインの今後の展開:フィボナッチ61.8%の攻防が分岐点

足元のビットコイン市場では、前日のV字回復によって9万ドル台を回復したものの、依然として中期的には強い下落トレンドの最中にあります。
チャートを見ると、現在のBTC価格はフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準(抵抗帯)に差し掛かっていることが確認できます。
フィボナッチ61.8%は、多くのトレーダーに注目される抵抗帯であり、相場が反発しやすい、または跳ね返されやすい重要なポイントです。実際、過去の相場でもこのライン付近では売り圧力が強まりやすく、明確に上抜けるには相応の買い需要が必要になります。
現在のビットコインは、急落後のリバウンド局面にあるとはいえ、移動平均線の位置関係や高値・安値の切り下げ基調を見る限り、トレンドが転換したと判断するにはまだ材料不足。
もしこの61.8%の抵抗帯を力強く上抜け、95,000ドル〜97,000ドル付近を再び安定的に回復するようであれば、下落の勢いがピークを過ぎ、相場が次のレンジまたは反転局面に入る可能性も出てきます。
一方、61.8%付近で再び上値を押さえられるようであれば、戻り売りが強まり、再度8万ドル台半ばへ向けて下落する展開も十分考えられるシナリオです。
今後のビットコイン相場を判断するうえで、このフィボナッチ61.8%の抵抗帯を突破できるかどうかが、短期から中期の重要な分岐点となりそうです。
口座開設ボーナスを利用すれば自己資金0円から仮想通貨投資を始めることができます!
