相場分析

ビットコイン、最大60%の下落余地|テクニカル指標が示す弱き転換サインとは?

ビットコインの下落相場が映し出されたチャート画面
takayuki
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2025年10月18日午前4時時点におけるビットコイン(BTC)は、1BTC=1606万円前後で取引されています。

17日には一時1,555万円まで値を下げたものの、その後は反発し、現在はゆるやかな回復基調を見せています。

とはいえ、チャート上では「上昇ウェッジ」と呼ばれる形状が確認されており、今後の下落リスクに警戒する声も少なくありません。

上昇ウェッジとは、高値と安値の切り上がり幅が次第に縮小していくチャートパターンで、上昇トレンドの終盤に現れやすい弱気転換サインとして認識されています。

上昇ウェッジが示す最大60%の下落余地

ビットコインチャートに見られる上昇ウェッジ

今回のビットコインのウェッジは、上端が125,590ドル、下端が49,388ドルで形成されています。

この差(値幅)はおよそ76,200ドルに相当し、テクニカル分析の「値幅理論」に基づけば、
サポートラインを下抜けした場合には約50〜60%の下落余地が算出されます。

これは、過去の相場でも上昇ウェッジを下抜けた際に多く見られる典型的なパターンであり、
上昇圧力の弱まりとともに売り圧力が優勢となり、中期的な価格調整(ベアリッシュ・コレクション)が発生する可能性を示唆しています。

ビットコインでは過去にも、

  • 2021年の上昇トレンド終盤
  • 2017年の高値圏

などで同様の形状が現れ、その後に40〜60%規模の調整を経験しています。

今回のチャートもその構造に近く、仮にテクニカル的な下抜けが確定すれば、短期的な反発を挟みつつも中期的な下落相場に移行する可能性が高いでしょう。

ビットコイン4年周期説との関係性

もう一つ注目すべきは、ビットコインの「4年周期説」です。ビットコインはおよそ4年ごとに訪れる半減期を節目として、強気相場と調整局面を繰り返してきました。

過去の傾向を見ると、「半減期の年に上昇が始まり、その翌年にピークを迎える」ケースが多く、このサイクルは投資家心理にも大きな影響を与えています。

» ビットコインの4年周期とは?2026年に80%暴落の可能性

この法則を現在の相場に当てはめると、2024年4月の半減期から約1年半が経過する今(2025年後半)は、過去のサイクルで言えばピーク期、もしくはその直後の調整期にあたると考えられます。

したがって、テクニカル分析で見られる上昇ウェッジと、4年周期のタイミングが重なる今、ビットコインが上昇トレンドから下落トレンドへ移行する局面に差しかかっている可能性が高いと分析できます。

なお、現時点での上昇ウェッジのサポートラインは約10万ドル(1,500万円台前半)。このラインを明確に下抜けるようであれば、それは「新たな4年サイクルの幕開け」を示唆する動きです。

つまり、ビットコインが本格的な下落トレンド入りを示す重要なサインとなりそうです。

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