BTCチャート分析|短期反発も上値は依然重く、109,000ドルの攻防が鍵
2025年10月23日午後9時のビットコイン(BTC)は、1BTC=109,000ドル前後で推移しています。
現在のビットコイン相場を、3つのテクニカル指標で分析した結果を表にまとめました。
| テクニカル指標 | 状況 | 評価 |
|---|---|---|
| 移動平均線(MA) | 短期:上昇 中長期:下落 | 反発中だが上値が重い |
| フィボナッチ・リトレースメント | 50%ラインで攻防 | 売買拮抗ゾーン |
| MACD | デッドクロス接近 | 弱気シグナル警戒 |
テクニカル分析の結果、ビットコインの今後の値動きは以下のように予想されます。
- 現在は反発の終盤に位置し、再調整に入る(下落する)可能性あり
- 109,000ドルを維持できるかが重要分岐点
- 108,000ドルを割り込むと本格的な下落トレンドにシフトする可能性あり
ここからは、それぞれのテクニカル分析の詳細について解説します。
移動平均線が示すトレンドの分岐点

- 短期線(赤)
:直近で上向き→短期反発を示唆 - 中期線(青)
:まだ下向き→下降トレンドを維持 - 長期線(黄)
:明確な下落傾向→長期的には依然弱気
移動平均線を見ると、短期線(赤)がわずかに上向きつつあり、短期的なリバウンドの兆しが見られます。
一方で、中期線(青)および長期線(黄)は依然として下向きで、中長期トレンドとしては明確な下落基調を示しています。
つまり、現在のビットコイン相場は「短期反発」VS「中長期の下降圧力」という拮抗した状況。
この2つの力がぶつかるのが、ちょうど110,000ドル付近の価格帯であり、ここを突破できるかどうかが相場転換のカギを握っています。
逆にこのラインを明確に超えられない場合、再び売り圧力が強まり、下落再開のリスクが高まるでしょう。
フィボナッチ・リトレースメントが示す価格帯の攻防

今回の反発局面にフィボナッチ・リトレースメントを適用すると、現在の価格帯はちょうど50.0%ライン(約109,000ドル)に位置しています。
このラインは相場の「中間点」にあたり、買い手と売り手が最もせめぎ合うゾーンといえます。
上方向では、38.2%(約110,800ドル)を突破すれば上昇再開のシグナルとなり、次のターゲットは23.6%(約111,300ドル)付近。
一方、109,000ドルを割り込むと、61.8%(約107,800ドル)までの下落が視野に入ります。この61.8%ラインは「黄金比サポート」と呼ばれ、トレーダー心理的にも強い注目を集める水準です。
| フィボナッチ水準 | 価格帯(目安) | 解釈 |
|---|---|---|
| 61.8% | 約107,800ドル | 強力な押し目サポート(ここを割ると下落再開) |
| 50.0% | 約109,000ドル | 攻防ライン、現在 |
| 38.2% | 約110,800ドル | 抵抗線、突破で反発継続 |
| 23.6% | 約111,300ドル | 上昇トレンド確認ライン |
| 0.0% | 約114,700ドル | 戻り高値、強いレジスタンス |
したがって、現在の相場はまさにフィボナッチ50%ラインを挟んだ攻防戦。このラインを維持できるか、それとも下抜けて再び調整に入るかで、次の展開が大きく分かれそうです。
MACDが示すモメンタムの鈍化

最後に、MACD(12,26,9設定)を見ると、MACDラインがシグナル線に接近しており、デッドクロス形成寸前の状態です。上昇モメンタムが弱まりつつあり、短期的には調整局面入りの兆候が見られます。
ヒストグラムの減少幅はまだ限定的ですが、このままゼロラインを下抜けると下落圧力が一段と強まる可能性があります。
特に、フィボナッチ50%ライン付近でデッドクロスが発生した場合は、テクニカル的にも明確な弱気シグナルとなるでしょう。
現時点のビットコインは、短期的には反発基調を維持しつつも、中長期的には下降トレンドの中で一時的な戻りを試している段階です。そのため、積極的な買いエントリーはまだ慎重に判断すべき局面といえます。
109,000ドルを明確に割り込むようであれば、再び107,000ドル台への調整が進むリスクが高まります。
逆に、110,800ドルを突破すれば、短期上昇波動が再び勢いを取り戻す可能性も残されています。
