相場分析

BTCチャート分析|中長期で上昇維持も短期では「デッドクロス」に警戒

AIロボットがビットコインチャートをテクニカル分析
takayuki
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ビットコイン(BTC)は現在、10月10日に発生した「トランプショック」による急落からいまだ完全な回復を見せておらず、直近1週間でおよそ6.3%の下落となっています。

10月15日4時25分(JST)時点において、1BTC=1726,000円前後で推移しており、依然として上値の重い展開が続いています。

以下では、「移動平均線」と「フィボナッチ・リトレースメント」の2つのテクニカル指標を用いて、現在のビットコイン相場を分析し、今後の価格動向を考察します。

移動平均線分析(トレンド判定)

2025年10月15日のビットコイン円のチャートと移動平均線
  • 短期線(赤):下向き → 直近の売り圧力を反映
  • 中期線(青):横ばい → トレンドの転換期を示唆
  • 長期線(黄):上向き → 中長期では依然として上昇トレンド継続

現状では、短期線が中期線を下抜ける「デッドクロス」を形成しており、短期的な上値重さを示しており、さらなる下落に警戒が必要です。

ただし、長期線がサポートとして機能している点から、中長期の上昇トレンドは崩れていない状況です。

フィボナッチ・リトレースメント分析

2025年10月15日のビットコイン円チャートのフィボナッチ・リトレースメント分析
フィボナッチ・リトレースメントとは、相場の上昇や下落の中で「どこまで押し目(戻し)」が入るかを予測するためのテクニカル指標です。上昇相場では高値からの下落幅、下落相場では安値からの戻り幅を、フィボナッチ比率(23.6%・38.2%・50%・61.8%・78.6%など)で区切って算出します。

直近の上昇波(約1660万円 → 1890万円)に対してフィボナッチを適用すると、以下の主要水準が意識されています。

フィボナッチ水準価格帯意味合い
23.6%約1820万円最初の戻り抵抗。ここを超えると上昇再開のサイン
38.2%約1780万円現在の上値抵抗。突破で短期強気転換
50.0%約1760万円中間ライン。現在価格がこの付近で推移
61.8%約1720万円強力なサポートライン。押し目買いポイント

現在、価格は50%付近を中心に揉み合っており、この水準を明確に上抜けできるかが重要な分岐点です。

上抜ければ1800〜1820万円の再上昇が視野に入りますが、下抜ければ1700万円割れ→1620万円方向への二番底形成リスクもあります。

ビットコイン今後の価格シナリオ

現在のBTC/JPYは、中期的な上昇トレンドの中で一時的な調整局面にあり、今後の展開は価格帯の攻防次第で3つのシナリオが考えられます。

  • 強気シナリオ
    :終値で1,760万円を明確に上抜けた場合、38.2%ラインを突破したことになり短期トレンドが反転。1,820万円から高値1,890万円を目指す上昇が期待されます。
  • 中立シナリオ(調整継続)
    :1,700万〜1,720万円のサポートを維持しながら、1,750万円前後でのレンジ相場を形成する可能性が高い局面。61.8%ラインが下支えとして機能する見込みです。
  • 弱気シナリオ(下落再開)
    :1,700万円を割り込むと下落再開シナリオに転じ、1,620万円〜1,580万円まで調整が拡大するリスクがあります。

全体として、1,720〜1,740万円帯が押し目買いの注目ゾーンであり、1,780万円を上抜けられるかが今後のトレンド転換を左右する重要な局面となるでしょう。

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