ビットコイン急落、8万ドル割れ目前|次の焦点は77,000ドル防衛戦
2025年11月22日午後4時のビットコイン価格は、1BTC=84,500ドル前後を推移しています。
半年以来の安値水準に沈み込み、市場全体にリスク回避ムードが広がっている状況です。
下落の勢いは依然として続いており、8万ドル割れが目前に迫る中、次に意識される重要な水準は7万7,000ドル付近になるとの見方が強まっています。
オンチェーンデータが示す77,000ドルの反発ポイント
仮想通貨アナリストのアリ氏は、「171,617 BTCが77,000ドル付近に蓄積されており、重要なサポートとして機能する可能性が高い」と指摘しています。
アリ氏がX投稿に引用したGlassnodeのコストベース分布ヒートマップでは、多くの投資家が77,000ドル付近の価格帯でビットコインを取得していたことが確認され、ここを割れるか否かが今後の分岐点となる可能性があります。
仮に、77,000ドルを割れると、2024年の節目である53,000ドル台まで連鎖的な下落を招く可能性が高まります。
また、現在のビットコイン急落要因は「ETF市場からの資金流出とマクロ不安が重なった複合要因による下落」と分析され、特に11月以降、ビットコイン現物ETFからの数十億ドル規模の売りが続いていることが指摘されています。
ビットコイン今後の鍵はETF動向とマクロ要因
ビットコインは長期的には上昇トレンドを維持しているものの、足元では急速に調整局面へと移行しています。
今回の下落については、過去の半減期サイクルと同様に「強気相場の中で起こる健全な調整」と捉える見方がある一方で、短期的な不安要素が依然として残っているため、反発には時間を要する可能性も指摘されています。
今後の方向性を左右するのは、ETF市場の資金フロー、金利見通し、そしてリスク資産全体のセンチメントといった複数の要因です。
- 7万7,000ドルの攻防
- ETFからの資金フロー
- 年内のマクロ経済指標
これらが重要な判断材料になるとみられます。
もっとも、反発局面をただ待つだけが戦略ではありません。
このような下落基調では、ショート(空売り)取引で短期間で利益を得るチャンスもあるため、相場に応じて柔軟な戦略を取ることが求められます。

