2026年に向けたドージコイン復活シナリオ|実用化と市場回復が鍵
ミームコイン市場を率いるドージコイン(DOGE)は、2025年初頭に約0.42ドルの高値を記録し、主要アルトコインを上回る上昇率で幸先の良いスタートを切りました。
年初に見られた上昇局面は通常の相場循環によるものではなく、米国を中心とする政治と仮想通貨が結び付いた特殊な材料が背景にありました。
ただし勢いは長続きせず、その後は失速。仮想通貨市場全体に停滞感が広がる中、DOGE価格は安値を更新する展開が続いています。
トランプ政権発足とマスク効果が生んだドージコイン急騰

ドージコイン上昇相場の背景には、ドナルド・トランプ氏の大統領選勝利と新政権の発足があります。
トランプ政権下で設立された米政府効率化省「Department of Government Efficiency」の略称がD.O.G.E.と発表され、ドージコインのティッカーと一致したことで、市場の注目度が急速に高まりました。
政治的話題と結び付いたことで、ドージコインが再び脚光を浴びる展開となったのです。
この流れをさらに後押ししたのが、テスラCEOであるイーロン・マスク氏の存在でした。
マスク氏はこれまでもドージコインに好意的な発言を繰り返し、その言動が価格に影響を与えてきた重要人物です。
そうした中、同氏がトランプ政権下でD.O.G.E.省の重要な役職に就いたことで、個人投資家を中心に政治的影響力がドージコイン価格を押し上げるとの期待が一気に広がりました。
結果として、ドージコイン価格は短期間で急騰したものの、その上昇は実用性や技術的進展に裏付けられたものではありませんでした。
DeFi分野での活用や決済インフラの拡充は進まず、エコシステムの拡張も限定的なまま推移しています。
年初のドージコイン価格の上昇は、話題性が先行する形での上昇であったため、期待が一巡すると市場の関心は急速に後退しました。
ビットコイン主導の調整が招いたドージコインの下落基調
2025年後半に入ると、ドージコイン価格は下落基調へと転じ、大晦日時点ではピーク時から約60%下落し、1DOGE=0.12ドル前後まで調整を余儀なくしています。
前年夏以来となる安値圏での推移が続き、年初の熱狂との対比が鮮明となりました。
加えて、年間約50億枚が新規発行されるインフレ型のトークン設計も、ドージコイン価格の持続的な上昇を抑制する構造要因として改めて意識されています。
さらに、仮想通貨市場全体の地合い悪化もドージコイン下落を後押ししました。
ビットコインは10月に126,000ドルの史上最高値を更新しましたが、その後、トランプ大統領による米中貿易を巡る発言をきっかけに急落。一時は8万ドル水準まで大幅に下落し、市場心理が急速に冷え込みました。
この大規模な調整局面では仮想通貨市場全体が失速し、アルトコインにも広範な売り圧力が波及しています。
ビットコイン主導でリスクオフの流れが強まる中、ドージコインも例外ではなく、需給環境の悪化とともに下落基調が継続しました。
こうした市場環境の変化は、個別材料よりもマクロ要因が価格形成に強く影響する局面に入ったことを示しています。
このように2025年のドージコイン相場は、政治的イベントや著名人の影響による一時的な熱狂に加え、ビットコイン急落を起点とした市場全体の失速が重なり、ファンダメンタルズの弱さがより鮮明になった一年でした。
2026年に期待されるドージコイン反発シナリオ
2026年に向けてドージコインの実用化が進展し、決済や各種サービス分野での採用が広がれば、市場における評価は大きく転換します。
あわせて仮想通貨市場全体が回復局面へ移行した場合、ドージコイン価格は現在の調整局面から明確な反発を示し、かつての勢いを取り戻す展開が視野に入ります。
再び市場の注目を集める局面が形成されても不思議ではありません。
DOGEの実用面における進捗と市場環境の改善が同時に進行する局面では、ドージコイン価格が大きく上昇するシナリオへの期待が高まるでしょう。

