相場分析

ビットコイン9万ドル回復も『戻り売り』警戒? フィボ61.8%が分岐点

フィボナッチ61.5%の価格帯が上値となって反発するビットコイン
takayuki
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2025年11月28日午後10時のビットコイン価格は、1BTC=91,550ドル前後で推移しています。

11月に入ってからの急落によって一時8万ドル台半ばまで値を崩したものの、足元ではショートカバーや押し目買いに支えられ、9万ドル台前半までやや持ち直しました。

しかし現在のチャートは、依然として重要なフィボナッチ・リトレースメント61.8%水準を大きく下回っており、本格的なトレンド転換には程遠い状況です。

市場心理が極端な恐怖水準から改善し、短期的には反発が続く可能性も残されている一方で、フィボナッチ61.8%の上値抵抗が控えており、今後の相場は「戻り売り」か「レジスタンス突破」かの分岐点に差し掛かっています。

ビットコインの日足チャート

ビットコイン反発も油断禁物、トレンド転換とみなすのは時期早々

現在のビットコイン反発は、行き過ぎた悲観が解消される過程で生じた「自律反発」の色合いが濃いと考えられます。

11月中旬の急落ではレバレッジポジションの投げ売りが相次ぎ、市場に溜まっていた歪みが一度リセットされました。

その結果、極端な恐怖水準に落ち込んでいた恐怖・強欲指数もやや持ち直し、短期筋による買い戻しが入りやすい状況へと移行しています。

さらに、米株市場の落ち着きが戻ったこともリスク資産全体のセンチメント改善につながり、ビットコインの反発を後押ししたとみられます。

しかし、強気相場を支える決定的な材料が出ているわけではなく、現在のビットコイン反発はあくまでも急落後の短期的な戻りにとどまっているという見方が妥当でしょう。

ビットコイン今後の展開、フィボナッチ61.8%が分岐点

現在のチャートを確認すると、ビットコインは依然としてフィボナッチ61.8%ラインを大きく下回って推移しており、足元の反発はあくまでも「戻り局面」の範囲にとどまっています。

61.8%付近には過去の強い売り圧力が蓄積しているため、上昇基調に転じるにはまずこのレジスタンス帯を明確に突破できるかが重要なポイントとなるでしょう。

この抵抗帯を明確に突破できれば、再び10万ドル台への回復が視野に入る一方、反落すれば8万ドル台の再テストする展開になることが予想されます。

また、14日移動平均線(赤色)が依然として上値抵抗として機能していることから、トレンド転換を判断するには追加的なファンダメンタル改善が求められる状況です。

現時点の反発は決して楽観できる状況ではなく、下降トレンドの途中に現れた「一時的な戻し局面」と見るのが妥当です。さらなる下落相場への備えが必要になるでしょう。

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